【2022年3月】全世界にあるAWSリージョンを調べて考察してみた

【2022年3月】全世界にあるAWSリージョンを調べて考察してみた

Clock Icon2022.04.07

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こんにちは、AWS営業部のサイトウです。

先月末は義実家への帰省があり福岡県におりました。

食べるものすべて美味しさに感動してアレコレ食べてしまうので、99.999999%太ることを宣言します。

あと、クラスメソッドは基本リモートワーク文化なので、どこで仕事しても良い=他県のオフィスに行って仕事しても良いということで福岡オフィスに出社してました!

福岡オフィスのメンバーと雑談してる中で世界情勢の話になり、「そういえばAWSのリージョンってどこまで増えたんだっけ??」という言葉が出たので、2022年3月時点で存在しているリージョンを調べてみました。

AWSリージョンは26ヶ所

2022年3月28日現在で、AWSリージョンは26ヶ所にあります。

リストにするとコチラ。

地域 場所
北米 米国東部 (バージニア北部) リージョン
GovCloud (米国西部) リージョン
米国東部 (オハイオ) リージョン
GovCloud (米国東部) リージョン
米国西部 (北カリフォルニア) リージョン
米国西部 (オレゴン) リージョン
カナダ (中部) リージョン
南米 サンパウロリージョン
欧州 アイルランドリージョン
ロンドンリージョン
ストックホルムリージョン
フランクフルトリージョン
パリリージョン
ミラノリージョン
中東 バーレーンリージョン
アフリカ ケープタウンリージョン
アジア パシフィック 中国本土 (北京) リージョン
中国本土 (寧夏) リージョン
シドニーリージョン
東京リージョン
大阪リージョン
シンガポールリージョン
ムンバイリージョン
ソウルリージョン
香港リージョン
ジャカルタリージョン

 

率直な感想では、「思ったより少ないな・・」と思いました。

2021年実績で$62B(620億ドル=6.2兆円くらい)の売上を誇るAWSですが、26リージョンでその規模を構築しているということですね。

軽く調べた程度ですが、国の法律によって「国内企業が持つデータは、国外に保存してはいけない」というルールでAWSが使えない、という事情もあるようです。

そのような法律が存在する国にはAWSリージョンは無く、国内クラウドベンダーがサービスを提供しているようです。

マップから見るリージョン

もう一度、リージョンマップを見てみましょう。

いろいろな観点があると思いますが、私はまず「海沿いばっかり」なことに気づきました。

内陸に構築しているリージョンは少ないですよね。

明確な理由を調べてみたのですがよくわからず、「なぜ海沿いに多いのか」を想像してみました。

 

都心は海沿いにあるから?

まずデータセンターを立てるには、利用者がいる/いないを考えてみる必要があります。

利用者が多いのは言わずもがな都心です。

 

そして都心はどこにあるか?

そう、多くは海沿いですよね!

昔から港(貿易拠点)は栄えると言われてますが、それは日本だけじゃないです。

世界各国の主要都市も、やはり海沿いにあります。

人がたくさんいるところにリージョンを作ることで、使いやすさ・管理しやすさが向上するのかもしれません。

 

海底ケーブルに近いから!?

データセンターは、さまざまな回線を引き込んでいます。

いまやグローバルな通信も行えることが求められているはずなので、太い回線が近くにあることが必須でしょう。

 

全世界をつなぐ海底ケーブルを引き込みやすくする=海沿いに施設を作るという説もあるかもしれない、、と思いました。

 

海底ケーブルについて調べていたら、現在敷設されている海底ケーブルを可視化したWebページを見つけました。

https://www.submarinecablemap.com/

日本にフォーカスしてみると、やはり主要都市の近くにケーブルが敷設されてますね。

ケーブルを引き込むためにも、海沿いにメリットがありそうです。

 

冷却効率の面も

データセンターで絶対必要なことは冷却です。

サーバやネットワーク機器が何百台・何千台とある設備なので、冷却効率を考慮しないと電気代が爆上がりしてしまいますね。

 

総務省が分析したデータから見ると、Amazon・Microsoft・Googleの各社は冷却効率が良い地域に設置していることがわかります。

 

出典:総務省

日本国内のクラウドベンダーも、北海道などの平均気温が低い地域にセンターを建設している企業もあります。

冷却は自然・事業コストなど、さまざまな点で影響する大事な指標なんですね。

さすがに海の目の前ではない

海沿いとはいえ、「徒歩1分で砂浜!リゾート最高!」みたいな場所ではありません。

当たり前ですが、そんな場所に立てたら塩害でサーバは故障するし、万が一の水害にも耐えられません・・

(2011年にも起きた津波被害は、鉄筋コンクリートの建物にも影響があるほどの水害です)

 

データセンターは水害を受けないための立地条件で建設しているので、海沿いとは言いながらも「海に近いが、海からの水害を受けにくい場所」が、現リージョンの場所かと思います。

 

これからもリージョンは増えていく

AWSのリージョンは、これからも増えていきます。

AWSの発表ではオーストラリア、インド、インドネシア、イスラエル、スペイン、スイス、アラブ首長国連邦に新リージョンを立ち上げる予定とのことです。

リージョンが増えてマップが更新されたら、またリージョンを作った立地や国の考察をしてみたいと思っています。

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